自転車の後ろ乗せ


子どもを自転車の後ろに乗せる 気を付けるポイント


子どもを自転車の後ろに乗せる 気を付けるポイント

子どもが保育園や幼稚園に入園するタイミングで、自転車の後ろに子どもを乗せて移動する手段を選ぶパパ・ママも多いのではないでしょうか。保育園の送迎や買い物など、ちょっとそこまでの移動距離には自転車の移動が便利ですよね。小回りがきいて、特に子どもが小さい時期は自転車は重宝します。

 

しかし、子どもを後ろに乗せるのは何歳から可能なのか?決まりや注意点はあるのか?事前に確認しておくと安心ですよね。

そこで今回は、子どもを自転車の後ろ乗せをする際の注意点やポイントをお話します。



子どもを後ろ乗せするメリット


子どもを後ろ乗せするメリット

安全に移動することができる

運転席後ろに取り付ける子ども用のチャイルドシートの「後ろ乗せタイプ」は前方の視界が確保され、運転中に子どもが視界に入らないため、注意力が散漫になることなく自転車を運転できます。また、「前乗せタイプ」と比べて安定性が高い場合が多く、転倒時にも子どもの怪我を軽減しやすいです。

 

バランスが取りやすい

後ろに乗せることで、自転車全体のバランスが取りやすくなり、「前乗せタイプ」に乗せるよりも安定して走行できることが多いです。特に荷物や買い物をする場合、後ろ乗せの方がバランスが良いです。

 

子どもが疲れにくい

チャイルドシートは長時間の走行にも適しており、子どもがリラックスしやすい位置にあることが多いです。背もたれがあるため、子どもは体を支えてもらいやすく、疲れにくいこともあります。

 

荷物も一緒に運ぶことができる

後ろ乗せにすることで、前の荷台やカゴを使って買い物などの荷物を積むことができ、前方のスペースが確保できます。これにより荷物と子どもを別々に配置できて便利です。



後ろ乗せは2歳以降が推奨


自転車のチャイルドシート(子どもを乗せる座席)には、必ず推奨年齢が設定されています。子どもの年齢に合った子ども乗せ自転車・チャイルドシートを選びましょう。

 

「後ろ乗せタイプ」の対象年齢は1歳以上6歳未満と設定しています。後ろ乗せは運転中子どもの様子が分かりにくいので、しっかり安定して座ることができる2歳を過ぎてからのデビューが推奨されている商品が多め。体重の基準は8kg以上22kg以下、身長は70cm以上115cm以下と定められています。

ちなみに、「前乗せタイプ」の対象年齢は1歳以上4歳未満を設定しています。ただし年齢はあくまで目安です。体重が8kg以上15kg以下、身長が70cm以上100cm未満の子どもを乗せると定められています。

 

子どもの体重が制限を超えないように注意し、制限を守って使用してください。



自転車の後ろ乗せする際の注意点


自転車の後ろ乗せする際の注意点

シートベルトやヘルメットを着用させる

子どもを自転車に乗せる際は必ずヘルメットとシートベルトの着用を徹底しましょう。道路交通法では児童または幼児を自転車に乗せる時にはヘルメットをかぶらせる努力をすべきとしています。義務ではないのですが、安全を考えればヘルメットの着用は当然です。またヘルメットの着用はいつから行うのが良いのか、という問題があります。子どもの首と腰が据わるのは生後10ヵ月後くらいといわれており、自転車に乗せるのが可能になるのはその頃です。シートベルトについていつから着用すべしといった法律上の規制はありません。しかし自転車の転倒時にチャイルドシートから子どもが投げ出されるリスクは常に存在します。それに備えてヘルメットをかぶせる時にはシートベルトの着用も必ず行いましょう。

 

子どもの手には何も持たせない

後ろ乗せする際には、子どもの手には何ももたせてはいけません。子どもはおもちゃを持ちたがります。しかし自転車走行中ずっとおもちゃを持ち続ける保障はありません。途中で落としてしまい、あばれだすというのはよく聞くところです。後ろに乗せている時には、ママは子どもの様子を見ることができません。子どもが動き出すことで走行中の自転車のバランスが崩れて転倒するリスクは十分に考えられます。子どもにおもちゃをあてがうのであればチャイルドシートに取り付けられるものを選ぶのが良いでしょう。

 

チャイルドシートの取り付けを確認

チャイルドシートがしっかりと自転車に取り付けられているか、十分に確認してください。取り付け部分が緩んでいると、走行中にチャイルドシートが外れたり、動いたりする可能性があります。定期的にネジや固定具がしっかり締まっているか点検しましょう。

 

走行時の速度

子どもを乗せていると、自転車のバランスが変わるため、速度を控えめにし、急な動きやブレーキを避けることが大切です。特にカーブや急停車時には慎重に運転しましょう。安全な速度で走行し、周囲の交通状況にも注意を払いながら運転してください。

 

定期的な点検とメンテナンス

チャイルドシートや自転車自体の定期的な点検を行い、故障や摩耗がないかチェックします。特に長期間使用していると、ネジや固定部分が緩んだり、ベルトが劣化したりすることがあるので、確認を怠らないようにしましょう。

 

特に気をつけること

後ろ乗せする際に気をつけたいのは、走行中に子どもが眠ってしまうことです。眠ってしまった子どもの頭が揺れることで自転車のハンドル操作に支障をきたすおそれがあるからです。対策としてはヘッドレスト付のチャイルドシートの利用があげられます。頭の部分を包み込むことでグラグラ感をなくしハンドル操作を安定させることができます。また、首が傾くのを防ぐクッション首枕(ネックピロー)の利用などもおすすめです。さらには、5点式のシートベルトであれば子どもが眠ってしまった時に前に倒れるおそれが少ないといわれています。3点式に比べ、装着が面倒ですが安全面を考えると検討しても良いのではないでしょうか。



自転車の後ろ乗せ ルールとマナーを守ろう


自転車の後ろ乗せ ルールとマナーを守ろう

これから自転車用チャイルドシートで子どもとの自転車デビューを考えているパパ・ママは、楽しみな反面少し不安も感じているかと思います。

 

しっかり準備をして、始めは短い距離から自転車に乗る練習をしてみることをおすすめします。

 

子どもと自転車に乗れるようになると、世界がぐっと広がって、いろいろな場所に家族でお出かけしたくなるかもしれませんよ。