仕事と育児


仕事と育児の両立 ママにとって悩みが尽きないテーマ


仕事と育児の両立 ママにとって悩みが尽きないテーマ

子どもを育てながら働く女性にとって、「仕事と育児・家事の両立」の問題にぶつかることがあると思います。

 

家事や育児を上手くこなしながら、仕事もしっかりやっていきたい…そういったライフスタイルを望む女性も多いでしょう。ですが、実際に経験した人の声を聞いてみると、不安や不満の声が多く、仕事と育児の両立に悩む人は多いのです。

 

仕事と育児を上手く両立することは難しいのかな?どんな悩みが多いのか?どうしたら両立できるのか?今回は、仕事も子育てもどちらも楽しく両立したい!というママに向けてお話します。



仕事と育児の両立の悩みとは?


仕事と育児の両立の悩みとは?

体力的な負担

仕事と育児の両立の一番の悩みとして最も声が多いのは「体力的な負担」です。ただでさえ、人ごみに紛れながら通勤して、仕事をこなすだけでもかなり体力を消耗します。それなのにママは帰宅後も家事と育児が待っています。子どもに作業を中断されながら夕食を用意して「いやいや」言われながらお風呂に入れて…。寝かしつけの後は、残った洗い物や洗濯物を片付け、眠りについたと思ったら夜泣きで起こされてしまう。1日中ほぼ休みなく働いているので、ママの体力が尽きるのも無理はありません。


仕事と育児の両立の悩みとは?

自分時間がない

仕事と育児の両立の悩みの中には、自分のための時間不足というのも挙げられます。働きながら子育てをしていると、仕事以外の時間は、ほぼ育児と家事で消えていきます。たとえ、子どもが寝た後に自分時間を確保しようと思っても、疲れ果てて子どもと一緒に寝てしまうママも多いでしょう。寝かしつけの後に起きられたとしても、パパが帰ってきて、一人きりになる時間を作ることができません。朝早く起きて自分時間を確保しよう!と思ったら、そういう時に限って子どもが起きてくる…。美容院に行くだけでも誰かの支援が必要です。子どもが小さい今だけとわかっていても、自分時間が確保できないのはストレスが溜まりますね。


仕事と育児の両立の悩みとは?

子どもの病気

ワーママなら誰もが経験する「子どもの病気」によるお迎え・看病問題。低年齢の子どもたちが集団生活を行う保育園では、どうしても感染症が流行してしまいます。いくら家庭で体調管理に気を付けていても、こればかりは防ぎようがないですね。子どもから大人が感染してしまい、なぜか大人の症状のほうが重い…というのも、よくある話です。同僚に嫌な顔をされたり、されなくても申し訳ないと思ってしまったり。罪悪感を抱くママも多いでしょう。


仕事と育児の両立の悩みとは?

お金

子育てには何かとお金がかかります。しかし、子育てをしていると働く時間に制約が出るため、収入は下がる傾向にあります。例えば、パートやアルバイトで働いている場合、勤務時間の減少が給料の減少に直結します。たとえ正社員でも、時短勤務制度の利用や残業時間の減少で収入が減ってしまうことも。子育て中は出ていくお金が多いのに、勤務できる時間が限られて稼げない。そんな歯がゆい思いをしているご家庭も少なくありません。


仕事と育児の両立の悩みとは?

子どもとの時間が足りない

働いていると子どもとの時間がなかなか確保できず「寂しい思いをさせているのでは」という悩みも尽きません。それでもお金の心配や、子どもが独立した後の生きがいを考えると、キャリアは中断させたくない。もどかしい思いの狭間で、心が揺れ動くママもいるでしょう。



仕事と育児を両立させる働き方の見直し


仕事と育児を両立させる働き方の見直し

勤務形態やシフトの変更

勤務形態を変えたりシフトを見直したりすることで、まずは勤務時間そのものを短くすることを検討してみましょう。子どもが生まれる前は、仕事や家事以外の時間は夫婦や自分時間に充てることができました。しかし、その時間を費やせば済むほど、育児は簡単ではありません。「短時間勤務制度」は、所定の労働時間を6時間(5時間45分から6時間まで)に減らすことができる制度です。育児・介護休業法により企業に導入が義務付けられている制度で、3歳未満の子どもを養育する従業員が希望すれば適用されます。雇用期間1年以上、所定労働日数3日以上などの条件を満たせばパートでも利用可能。労働時間が短くなる分、収入が減少してしまう点はデメリットです。


仕事と育児を両立させる働き方の見直し

テレワーク・在宅勤務の利用

テレワークや在宅勤務が導入されている場合は、ぜひ活用しましょう。通勤時間がなくなる分、勤務時間を減らさなくても、子育てや家事の時間を増やせるメリットがあります。テレワークや在宅勤務が週2~3日に制限されている場合でも、パパと協力して交代で利用すれば、1週間まるまる親が家にいる状態を作れます。


仕事と育児を両立させる働き方の見直し

フレックス制度の活用

フレックス制度とは、一定期間内の総勤務時間を満たすことを条件に、日々の始業・就業時間を従業員が調整できる制度です。夫婦それぞれの働く時間をずらすことで、子育ての「役割分担」というより、1日の中で「時間分担」ができるイメージです。フレックス制度を活用すれば、例えば、ママは7時~16時、パパは10時~19時という働き方が可能に。その場合、朝食・身支度・保育園への送迎をパパが担当し、保育園のお迎え・夕食・お風呂をママが担当するといった分担ができます。また、子どもの授業参観や学校のイベントがある日は早退し、働けなかった分の勤務時間を別日にずらすことも可能です。夫婦それぞれの総勤務時間を減らすことなく育児時間を増やせるため、給料を維持しながら仕事との両立が可能になるでしょう。


仕事と育児を両立させる働き方の見直し

転職

こうした育児支援制度が整っていなかったり、制度があっても利用しにくい場合は、転職を検討してみるのも一つの手です。ママの採用を割ける企業もあるかもしれませんが、今は人手不足の時代。今後ますます労働人口が減っていく中で、女性の活躍推進が政策としても推進されています。子育てと両立しやすい求人のポイントは以下の通りです。

 

・女性の従業員比率が高い職場

・勤務時間や勤務場所の調整がしやすい職場

・自宅から近い職場

・企業内保育園がある職場

 

女性の従業員比率が高い職場では、子育て支援制度が整っている傾向があり、職場の理解も得られる可能性が高いといえます。また、勤務時間や勤務場所が調整しやすい職場なら、家庭や育児の都合に合わせて働き方を柔軟に変えられるでしょう。自宅から近い、もしくは企業内保育園がある職場なら、お迎えまでの時間を短縮できて、ゆとりが生まれます。急な発熱による保育園や学校からの呼び出しにも対応しやすいでしょう。



仕事と育児を両立させる家庭でのポイント


仕事と育児を両立させる家庭でのポイント

夫の協力を得る

仕事と育児を両立するために、夫婦で協力し合うことは不可欠です。ママだけに過度な負担が偏っていると、心身共に体調を崩したり、夫婦関係の崩壊につながりかねません。パパが協力してくれないのは、家事や育児のやり方がわからなかったり、自分のやり方を指摘されて不満を感じているだけかもしれません。パパの協力を得るためには、家事や育児のやり方を教えたり、担当してもらいたいことを具体的に伝えることが大切かもしれません。その際、細かいやり方の違いには目をつむり、自分が言われたら嫌な言い方をしないこともポイントです。初めは手間がかかるかもしれませんが、長い目で見ればママの負担を減らすことにつながるでしょう。

 

家族とのコミュニケーション

家族であっても、パパは自分とは違う「他人」です。考えていることを言葉で伝え合わなければ、互いを理解することは難しいといえます。まずはパパに「察してほしい」と期待する気持ちを捨てましょう。在宅勤務日を合わせてランチに出かけるなど、楽しみを取り入れながら相談しやすい環境を作るのもおすすめです。また、子どもとの時間は、量より質が大事と捉えることもポイント。限られた時間の中で濃密に過ごす工夫をしましょう。例えば、「子どもの目を見て、体を向けてきちんと話を聞く」「子どもが過ごした1日の出来事に興味を持って質問する」などの工夫が考えられます。さらに、子どもに全力で向き合う時間を1日の中に組み込んでおくこともおすすめです。一緒に過ごす時間の質を高めることで、罪悪感も和らぐでしょう。

 

完璧を求めすぎない

子育てと仕事の両立に、ふさぎ込んでしまうほど悩んでしまうママは、完璧主義の傾向があるのかもしれません。「料理は手作りでなければならない」「部屋はきれいに保つべき」「叱らない育児をしたい」完璧主義の考え方を常識だと思っていると、自分を苦しめることになります。限られた時間の中で、すべてのことに対応するのは不可能です。妥協できることと譲れないことを書き出し、優先順位をつけることをおすすめします。



仕事と育児 不満を溜め込まないための3つのコツ


仕事と育児 不満を溜め込まないための3つのコツ

100点は目指さないようにする

仕事と育児を全部完璧にこなせる人はいません。手を抜ける部分は手を抜き、他人に任せられる部分はお願いしましょう。思い通りにできなくても、「まあいいか」と気持ちを入れ替え、完璧主義をやめるよう心がけてみてください。特に育児では、子どもの機嫌や体調によってイレギュラーな事態が起こり、思い通りにいかない日が多くなります。限られた時間の中で、仕事と育児をこなすのは難しいことです。「今日も仕事が中途半端で終わってしまった」と自分を責めるのではなく、「今夜は夕食を手作りした」「子どもとじっくり話した」など、できたことに対して自分を褒めてあげましょう。

 

 

周りと比べないようにする

他人と自分のやり方を比べず、自分のパートナーや子どもに目を向けることが大切です。ママ友の話やSNSで他の家庭の様子を見ると、自分が劣っているように思え、落ち込んでしまう場合があります。しかし、家庭ごとに環境は異なるため、他人と比較して自分を責める必要はありません。昨日の自分と比べて「良い方向に変化した点」があれば、自信を持ってください。「直したほうが良い点」は、ポジティブな気持ちで改善に向けて努力するよう心がければ、周りと比較して落ち込むこともありません。

 

不満や怒りは小出しにする

些細な出来事から生じた不満や怒りであっても、言葉にしましょう。小出しにするときのポイントは、相手の人格を否定せず、相手の行動が改善されるような言葉を選ぶことです。例えば、朝の時間帯に子どもの準備が遅い場合は、「ダラダラしないで」ではなく「起きたらすぐ顔を洗って」「ご飯を食べたら歯磨きだよ」と都度声を掛けましょう。また、家事や育児を両立する大変さを、信頼できる人に聞いてもらうと、気持ちが楽になります。まずは一番身近なパートナーに本音を打ち明け、必要であればお互いにフォローしましょう。ときには学生時代の友人など、子育てに関係ない人に話を聞いてもらうのも、自分を客観的に見つめ直せる良い機会です。不満や怒りは小出しにすることで、大きなストレスを抱えることなく、家事・育児と仕事の両立が図れます。



仕事と育児 肩の力を抜いて取り組んでいこう


仕事と育児 肩の力を抜いて取り組んでいこう

仕事と育児、家事を両立させるのは、とても大変なことです。ひとりですべてこなすことは難しいので、周囲の人の協力を得ながら、時には自分を甘やかしたりしながらこなしていきましょう。

 

子どもは日々成長していきます。長い目で見ると、すべてに手がかかる時期はわずか数年。その時期を自分や家族に合った方法を探しながら、あなたらしく乗り越えていけますように。