お片付けが苦手な子どもに対して、「注意しても全然片づけてくれない」「一人でお片付けできないのはどうして?」と悩むパパ・ママも多いのではないでしょうか。子どもはお片付けを習慣にするのに時間がかかることが多いので、焦らず、子どもができるようにサポートしていくことが大切です。
お片付けが苦手な子どもには、いくつかの理由があるかもしれません。その理由を理解し、適切に対応することで、少しずつお片付けの習慣が身につくかもしれません。
今回は、子どものお片付けについてお話します。
片付け方がわからない
子どもが一人でお片付けできない原因の一つとして、「どうやって片付けたらいいのかわからない」ということがあります。おもちゃの数が多かったり、どこにどのおもちゃをしまうのかがはっきりしていないと、子どもは戸惑うことが多いです。そんな時は、収納を工夫してみましょう。おもちゃの種類ごとに場所を決め、その場所にしまうことを教えてあげます。ラベルを貼ったり、写真を貼ったりして、子どもがどこに何をしまうべきかを視覚的に理解できるようにします。また、「どうやって片付けるか」を教えるには、一度手本を見せてあげて、どのように片付けるのかを実演してあげると、子どもはイメージが湧きやすくなります。
お片付けが「面倒」だと思っている
子どもはまだ「片付けなきゃいけない理由」をしっかり理解していないことが多いです。遊んでいる最中にお片付けの時間が来ると、遊び続けたい気持ちが強くなり、片付けを後回しにしたいと考えることが多いです。そんな時は、お片付けを楽しい時間にしてみましょう。お片付けを「ゲームの時間」や「競争」として楽しさを感じさせることで、子どもが積極的に取り組めるようになります。また、小さなステップを踏みながら進めてみましょう。最初から完璧を求めるのではなく、少しずつお片付けをする習慣を身につけさせます。例えば、まずはお気に入りのおもちゃだけを片づけることから始めるのも良い方法です。
集中力が続かない
小さな子どもは、長時間の集中が難しいことがあります。お片付けはある程度の時間がかかる作業なので、途中で飽きてしまうこともあります。そんな時は、時間を決めて取り組んでみましょう。お片付けの時間をタイマーで決めたり、短時間で終わるように区切ってあげると、子どもは集中しやすくなります。また、お片付けが終わった後に「よくできたね!」と褒めてあげることで、達成感を感じさせ、次回も頑張ろうと思えるようになります。
お片付けの重要性が理解できていない
子どもが小さいうちは、お片付けの大切さや片付けなければならない理由を理解するのが難しいこともあります。お片付けの理由を話してみましょう。お片付けが終わると、おもちゃをまたきれいに取り出して遊べることや、部屋がきれいだと気持ちが良いことなど、片付けの大切さを子どもなりに理解できるように説明します。また、一緒に片付ける時間を作りましょう。最初は親と一緒にお片付けをし、楽しさや達成感を感じさせることで、子どもはその大切さを少しずつ学んでいきます。
お片付けを嫌なことだと思っている
子どもが片付けを「面倒」だと思っていると、お片付けを嫌がることもあります。やりたくないことに取り組むのは、どんな子どもでも苦手なことです。そんな時は、お片付けを小さなタスクに分けてみましょう。一度に全部片付けさせるのではなく、まずは一つの場所やおもちゃを片付けることから始め、少しずつ段階を踏んでいきます。また、楽しみながら取り組む工夫も必要です。お片付けを「楽しい活動」として取り組むことができるよう、工夫を凝らすことが大切です。
使い終わったら片付ける
おもちゃや物を出したら、使い終わったタイミングで片付けることを教えます。使った後に片付けることで、部屋が散らからず、お片付けの負担が減ります。 例えば、「お絵かきが終わったら、まずは絵の道具を片付けようね」と言うように、具体的なタイミングを伝えると良いです。
場所を決める
おもちゃや物の収納場所を決め、そこに片付けることをルールにします。どこに何を片付けるかが分かれば、子どもは片付けやすくなります。 おもちゃごとに箱や棚にラベルを貼ったり、絵や写真を貼ることで、子どもが「ここにしまうんだ!」と理解しやすくなります。
時間を決める
お片付けの時間を決めて、日々の習慣にします。お片付けの時間が決まっていることで、子どももお片付けのタイミングが分かりやすくなります。 毎日決まった時間にお片付けをすると、子どもにとってお片付けが自然な日課になります。例えば「ご飯の前」や「お昼寝前」など、時間帯を決めると良いです。
手伝ってあげる
最初は親と一緒にお片付けをして、少しずつ子どもができることを増やしていきます。子どもはお片付けを一人でできないことが多いため、手本を見せてあげることで覚えることができます。親も一緒に片付けながら「一緒にやると楽しいね!」と言って、子どもが楽しみながら学べるようにします。
範囲を小さく分ける
一度に片付ける範囲を小さく分け、段階を踏んで進めることをルールにします。大きな片付けを一度に求めると子どもは圧倒されてしまうことがあるため、小さなタスクに分けることで、達成感を感じやすくなります。 例えば「このおもちゃを片付けたら次にこれ」と順番を決め、少しずつ片付けさせると良いです。
家族で協力する
お片付けは家族みんなで協力するというルールを作り、子どもに「みんなで片付けるんだよ」と教えます。 家族が協力して片付けをすることで、子どもも一人ではないと感じ、楽しくお片付けに参加しやすくなります。 例えば「みんなで一緒に片付けよう!」と声をかけて、みんなで協力して片付ける時間を作ります。
お片付けを習慣化するには、時間がかかることもありますが、根気よくサポートしながら少しずつ取り組んでいけば、子どももその重要性を理解し、習慣として身につけていくことができます。
また、お片付けは一人で勝手にできるようにはなりません。すこしずつ、繰り返し、練習して上達していくものであるということを親がしっかりと認識して、親子で一緒に練習していくことが大切です。
お片付けをして、整った環境で過ごすことが気持ちいいと思えるように、家族で頑張っていきたいですね。